鋼矢板Q&A

施  工
鋼矢板の打込み可能長さは?
 鋼矢板の打ち込み可否は、打込み力と打込み抵抗及び鋼矢板の材料耐力から決まります。打込みが可能になるためには、打込み力が打込み抵抗を上回り、かつ打込み力が鋼矢板の材料耐力を超えないことが必要となります。
 打込み力は、施工方法と施工機械の打込み能力により決まり、打込み抵抗は、地盤条件、打込み長さ、鋼矢板の断面寸法、施工方法により変化します。
 したがって、鋼矢板の打込み可能長さは、種々の要因により異なりますので、定量的な算出は容易ではありません。
 ここではバイブロハンマ工法と油圧圧入工法について、鋼矢板の施工機械メーカーを中心とした各協会が経験的に定めている打込み可能長さの目安とその適用地盤条件(砂質土の場合)を下表に示します。なお、これらの打込み可能長さは目安ですので、打込み可否判定は、個別の条件に照らして検討する必要があります。
 また、長尺矢板の場合や硬質な砂礫地盤や粘性土地盤等に打ち込む場合には、施工現場付近の施工実績調査や試験打ちの実施により打込み可否判定を行うことが望ましい。

バイブロハンマ工法による打込み可能長さの目安

工法 鋼矢板型式 打込み可能長さ(目安)
(m)
適用地盤条件(砂質土)
最大N値 平均N値
単独工 II、IIw 10 20以下 8以下
III、IIIw 17 30以下 12以下
IV、IVw 22 40以下 16以下
VL 27 50以下 20以下
VIL 32 50以下 20以下
10H 16 20以下 8以下
25H 20 30以下 12以下
ウォータージェット
併用工
II、IIw 14 40以下 16以下
III、IIIw 21 60以下 24以下
IV、IVw 26 80以下 32以下
VL 31 80以下 40以下
VIL 36 80以下 40以下
10H 22 40以下 16以下
25H 30 80以下 32以下

油圧圧入工法による打込み可能長さの目安

工法 鋼矢板型式 打込み可能長さ(目安)
(m)
適用地盤条件(砂質土)
最大N値 平均N値
単独工 II、IIw 10 20以下 8以下
III、IIIw 15 30以下 12以下
IV、IVw 20 30以下 16以下
VL 25 30以下 20以下
VIL 30 30以下 20以下
10H 12 25以下 8以下
25H 25 25以下 12以下
ウォータージェット
併用工
II、IIw 12 40以下 16以下
III、IIIw 18 50以下 20以下
IV、IVw 23 50以下 20以下
VL 28 50以下 20以下
VIL 33 50以下 20以下
10H 14 50以下 20以下
25H 25 50以下 20以下