堅固そうに見える地球の表面も、きわめて重量のある建設物を建てることを考えた場合、必ずしも地表部分には充分な支持力があるとは限りません。特に表層部に堅固な岩盤層を持たないわが国では、支持力のある層まで杭を入れることで、確実に、長期にわたり、安定して構造物を支えるという技術が常識になっています。
こうした基礎工事に用いられる鋼管杭は大型構造物基礎工法として昭和30年頃から世に出て昭和39年頃から採用が活発化し、昭和47年には年間100万トンにまで急成長し、その後も100万トン前後の水準で使用されている代表的な建設資材です。鋼管杭は、強度がある、長いものが作れる、品質が保証されている、工期が短くてすむ等の特長があります。そのため、わが国特有の軟弱地盤における建設、地震対策などの条件に応えうる資材としての評価を受け、橋梁基礎、港湾・臨海構造物基礎、建築基礎等に使われております。