鋼管杭

● 鋼管杭とは?

 堅固そうに見える地球の表面も、きわめて重量のある建設物を建てることを考えた場合、必ずしも地表部分には充分な支持力があるとは限りません。特に表層部に堅固な岩盤層を持たないわが国では、支持力のある層まで杭を入れることで、確実に、長期にわたり、安定して構造物を支えるという技術が常識になっています。
 こうした基礎工事に用いられる鋼管杭は大型構造物基礎工法として昭和30年頃から世に出て昭和39年頃から採用が活発化し、昭和47年には年間100万トンにまで急成長し、その後も100万トン前後の水準で使用されている代表的な建設資材です。鋼管杭は、強度がある、長いものが作れる、品質が保証されている、工期が短くてすむ等の特長があります。そのため、わが国特有の軟弱地盤における建設、地震対策などの条件に応えうる資材としての評価を受け、橋梁基礎、港湾・臨海構造物基礎、建築基礎等に使われております。


鋼管杭のメリット

1.鋼管杭は、鉛直・水平方向にきわめて大きな耐力を持っているので、杭先端の支持層に十分に力が伝達され、大きな支持力が得られます。また断面剛性が大きく、粘りがあるため、大きな水平抵抗力が期待でき、地震のような横方向からの荷重にも強靭な耐性を示します。マグニチュード7.4を記録した宮城県沖地震や、マグニチュード7.2といわれた阪神大震災でも、鋼管杭の耐震性は検証されています。大きな打撃力に耐えるため、貫入性能もたいへん優れています。

2.鋼管杭の場合、直径2500mmを超える大口径杭を製造することが可能です。溶接による継ぎ杭ができるため、100mを超える杭長も可能。必要に応じ、深度方向に板厚を変更することもできます。その性能・信頼性はJIS規格によって裏付けられています(鋼管杭:JIS A 5525鋼管矢板:JIS A 5530)。

3.鋼管杭は軽量で破損の心配がなく運搬や取扱いが容易なため、施工能率向上に効果的です。工期は他工法より短期間ですみ、工費も節減できます。杭頭部も簡単な杭頭処理により、上部コンクリートとも容易に結合でき、柱などの上部工との直接溶接も可能。杭頭を切りそろえても強度の低下はありません。


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