打伸び、打縮みについては? 施工性も考慮して鋼矢板の継手には、若干の遊びが設けられています。また、鋼矢板は熱間圧延にて製造されるため、鋼矢板幅についても多少の製造誤差が生じます(JIS A 5528では、U形鋼矢板の場合、全幅に+10mm、−5mmの寸法公差が設定されています)。したがって、多数枚連続して打設すれば、厳密な施工管理を行ったとしても多少の打伸び打縮みが発生する場合があります。その対策として、次のような方法がとられます。
@ 打伸びのある場合には、建込んだ鋼矢板を押しつけるように、また、打縮みの場合に引張状態となるように、次の鋼矢板を建込む方法をとります。この方法は屏風建込みの場合に有効であり、鋼矢板20〜30枚毎に打伸び、打縮み量をチェックしながら建込みを行えば、正規の施工延長が得られます。 A 打伸び、打縮みを生じさせる原因が鋼矢板施工時の回転・蛇行の場合は、導梁と鋼矢板の間に適当なスペーサを挿入すれば、陸打ちの場合に効果があります。
(余談ですが)
上記の方法にもかかわらず打伸びが生ずる場合は、正規の鋼矢板の有効幅より小さい幅を有する異形鋼矢板を、また打縮みが生ずる場合は、正規の鋼矢板の幅より大きい幅を有する異形鋼矢板または追加鋼矢板を複数枚用いて、打伸び、打縮みを修正します。このとき合わせて傾斜修正も行える異形鋼矢板とすることも多く行われています。
また、鋼矢板の傾斜が打伸び、打縮みの原因となることがありますので、Q「鋼矢板施工時の傾斜対策は?」もご参照下さい。
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