吊り込み時の最大製品長の目安は? 鋼矢板長が長尺となる場合、運搬、保管、あるいは現場施工において取り扱い方によっては鋼矢板に変形を生じさせる場合があります。
打設時の変形については使用機械、地盤条件などにより異なるため、その都度検討を行うことが必要です。鋼矢板吊り込み時において最も厳しい条件となるのは、現場建て込み時の1点吊りの場合であり、その際鋼矢板が塑性変形しない限界長さが吊り込み時の最大製品長となります。ここでは1点吊りにおける応力検討を行い(衝撃係数1.2)、各現場での吊り込み条件の違いなどを考慮し、安全率を見込み、短期許容応力度を超えない長さを吊り込み時の最大製品長の目安としました。
吊り込み時の鋼矢板(一枚物)の最大製品長の目安
型 長さ(m) 型 長さ(m) SP-TA 21.0 SP-WA 30.0 SP-U 23.5 SP-XL 29.5 SP-UA 25.5 SP-YL 30.0 SP-V 25.5 SP-Uw 24.0 SP-VA 27.5 SP-Vw 28.5 SP-W 29.0 SP-Ww 30.0
なお、吊り込み時には過度の衝撃を与えないよう、注意しながら丁寧に吊り込むことが必要です。
(余談ですが)
現場にて横継ぎを行う場合には、その継手位置毎に1点吊り時に発生する応力が異なりますので、事前に継手部の変形について検討する必要があります。変形の恐れがある場合には矢板横継ぎ部の補強を行うかまたは縦継ぎによる施工を行います。
横継ぎ鋼矢板の場合、鋼矢板の爪が下にある状態で吊ると、爪部分の未溶接箇所から溶接箇所が開くおそれがありますので、爪が上にある状態で吊り込みます。
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横継ぎ鋼矢板の吊り上げ方向
上述のように、鋼矢板は吊り込み条件や打設条件(使用機械、地盤条件など)により長さの制限を受けますので、施工条件を十分考慮して長さを決定願います。
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